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龍の耳を君に
手話通訳士の荒井は拠点を東京から埼玉に移し、聾者の起こした強 盗や傷害事件の通訳をする生活の中、恋人の娘の緘黙症の同級生に 手話を教えることになった。同級生の少年は手話を積極的に憶えて いくが、突然殺人事件を目撃したと話し始めた。NPOに出入りす る男が何者かに殺害された事件は、少年の自宅から目と鼻の先だっ た。果たして緘黙症の少年の証言は有効なのか?
書評サイトで話題を集めた『デフ・ヴォイス 法廷の通訳士』に連なる、感動の第二弾。

一編の長編として読んだので、あとで3編からなるものだと知って びっくり。
母の恋人(主人公)アラちゃんに手話を習っている少女、緘黙症だ けど手話でコミュニケーションをとる少年。聴者の2人が、ろう者 の老人と手話でお話するところが印象的でした。
老人のことばがいいです。
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龍がどういう姿形をしているかは知ってるだろう?
龍には、ツノはあるけど耳はない。
龍はツノで音を感知するから、耳が必要なくて退化したんだ。
使われなくなった耳は、とうとう海に落ちてタツノオトシゴになった。
だから、龍には耳がない。
聾という字は、それで「龍の耳」と書くんだよ。
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聴者も普通にほほう!ってなるし、…中二病患者にも響く笑
アニメに夢中の少年少女にも。

前作と違って、積極的にろう者とコミュニケーションとろうとする 主人公も
変化があっていいなぁと思いました。前作は本当に憎しみ・悲しみ ・寂しさの対象って感じだったので…。
(病院でおばあちゃんに話しかけた所…。事件に関することが聞け たのは結果的な話しですよね、)

 
カテゴリ:文学 | 23:20 | comments(0) | - | -
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